歴代タカラジェンヌの芸名の構成を分析してみた
歴代の全タカラジェンヌの芸名を収集し、芸名の構成を分析したものです。
横棒グラフの上の■をクリックするとデータが絞り込まれます。
前処理として、Excel上で名前の構成を以下の3パターンに分けました。*1
・漢字のみ
・混在
・漢字なし
振り分け手順は以下の通りです。
①収集した芸名のデータを生徒さんごとに1文字ずつ分解
②それぞれの文字が漢字かどうかをCODE関数を使って判定
③芸名の文字数と漢字と判定された文字数を比較
④芸名の文字数=漢字の文字数の場合は「漢字のみ」に、芸名の文字数≠漢字の文字数の場合は「混在」に、漢字の文字数=0の場合は「漢字なし」に振り分ける
前処理段階の予想では、ひらがなからは柔らか、優し気な印象を受けるので、娘役に「混在」パターンが多いと思っていましたが、わずかに多い程度でした。
では、時系列で見てみましょう。
https://public.tableau.com/shared/8XWXQM5ZP?:display_count=y&:origin=viz_share_link
上記リンクからVizのページに直接飛び、グラフ左下の「See Transition」をクリックしてください。
ここでは、入団期ごとに名前の構成パターン別の割合を表しています。
52期までは「漢字のみ」が多く、53期で「混在」の57.41%で「漢字のみ」の割合を抜きます。その後は、ほぼ「混在」の割合が多く、最も「混在」が多いのは95期の73.77%(45人中33人)です。
ちなみに、初期の頃の「混在」は、“ゆう子”のように名前部分にひらがなと漢字の“子”で構成されているパターンが多く、近年は姓と名のどちらかがすべてひらがなorカタカナのパターンが多いので、同じ「混在」でも構成が異なります。
「漢字なし」のパターンはごく少数で、以下の6名です。
65期 たまなめいさん
63期 あづみれいかさん
53期 マリアン・サヴェールさん
51期 マリア・バティスタさん
48期 チェシイ・スカラパンナさん*2
47期 オラサ・イスラングラさん*3
40年以上も「漢字なし」の芸名が存在しないのは、“過去に少なかったから、そうしようとする人がいない”のか、“単に漢字が含まれている芸名が良い”のか…どんな理由があるのか気になりますね。
歴代トップスター&トップ娘役の時系列にまとめてみた
この形式のグラフはガントチャートと言い、プロジェクト管理を行なうための表です。
これを使って、歴代トップスターとトップ娘役の在任期間を時系列でまとめたものです。
◆右側のチェックボックスで組やトップスター・トップ娘役を絞り込めます
◆各バーにカーソルをあてると少し細かい情報が表示されます。
この記事に埋め込んであるので、この記事内で操作できます。ぜひ触ってみてください。
グラフを見ると、現在のようなトップスターやトップ娘役のシステムが確立されたのは、1980年頃ですね。
それ以前はトップ2人体制を取っていたりと、現状しか知らない私には公演や劇団発行物での扱いがどのような感じだったのか知りたいところ。
個人的に気になるポイントは以下。
◆白羽ゆりさんのわずかな空白期間
Wikiによると、星組トップ娘役を経て雪組に移動し、2016年11月に植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』に出演し、2007年2月に中日劇場公演『星影の人/joyful!! II』 雪組トップ娘役として出演されています。
この2016年11月の作品はトップ娘役としてではない状態で出演されていたと言うことですよね。
ちゃんとした公演でトップ娘役としてお披露目されていない限り、トップ娘役の役職*1を付与されないものなのでしょうか。
ただの勤め人の私の感覚には不思議な感じがします。
◆花總まりさんの在任期間の長さ
約15年の在団期間のうち、約2/3の期間をトップ娘役として過ごしています。
在任期間としては歴代1位です。
モチベーションやフィジカルを保つ方法等が気になります。
*1:役職が適切な表現かはわかりません…